大分県立図書館
1995年2月、大分県立図書館 が現在の場所に移転され、今年で20年目になります。
だれでも借りたい本を機械で検索すると、どのコーナーに目的の本があるかがわかり
探すのが容易になります。
先日、探している本が書庫にあり、古い本や傷みやすい本は書庫に保管してあるそうで、
職員の方が取りに行って下さいました。
その貸し出していただいた本の表装や紙質、文字を見ると、とても歴史を感じさせられる物
なので、緊張しながら本の出版日を見てみると昭和14年となっているの事に驚きました。
大分県立図書館は、大分県庁舎別館付近にあった当時、昭和20年の空襲で焼失したと
聞いていましたから、昭和16年に出版されたこの本は、いったいどの時代の県立図書館に
所蔵されるようになったのだろうと思わず想像してしまい調べてみました。
昭和20年終戦後、大分県立図書館は、金池小学校の一部を借り再開、その後焼失した
図書館跡地に新築され、昭和41年に荷揚町の現アートプラザに移転したことなどを知りました。
私が今手にしている本は、出版されたから74年間も大事に保管され続け、時々人々の目に
触れてきたのかと思うと、それだけで気持ちが高揚しました。
本の内容は然ることながら、読む前に知った図書館の歴史だけでも十分に楽しめました。
一段と丁寧に大切にこわれものを扱うように読み終えました。
バーコードが出来る前は、返却日のスタンプが
押されたいた事まで残っています。
最後の返却日が、昭和49年11月13日